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​防水工法

アスファルト防水

アスファルト防水

 屋上で使用されているアスファルト防水は、今日では様々な材質で施工されるようになった屋上防水材の中でも、一番古くから建物への水の侵入を防ぐために信頼性の高い防水として使われてきました。その長い歴史の中で、漏水対策の経験が積み重ねられ様々な条件に対応出来るようなりました。

 道路工事など広く利用されるアスファルトは、古くから接着性や防水性が認められてきました。また建築資材におけるアスファルトの年間出荷量は140万トンに達するとも言われ現在でも多く使用されています。
 屋上で使用されるアスファルト防水は、現場で高温に熱したアスファルトを防水シートの貼り付けを行いながら塗って行き、高温のアスファルトが徐々に温度が下がる事で防水シートを接着しながら、防水層を形成していく工法です。
 アスファルト防水工法は熱工法、常温工法、トーチ工法などがありますので、ここで3つの工法について簡単にご説明し、次の防水工法で詳しく見て行きましょう。 

1. 熱工法

 現場で熱した高温になったアスファルト用を用いてアスファルトルーフィングを貼り重ねていく工法。 アスファルトの塊を、現場に設置した溶融釜に入れて溶かし、高温で液体状に溶けたアスファルトを使用して、アスファルトルーフィングと言われる防水シートを貼り重ねアスファルトの持つ接着性と防水性を最大限に活かした防水です。

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2. 常温工法

 熱工法の接着性や防水性の利点を活かしつつも火を使用しない常温の状態でも施工可能にした工法です。屋上におけるアスファルト防水常温工法は、アスファルト防水熱工法の持つ接着性や防水性の利点を活かしつつも火を使用しないでも施工可能な工法です。アスファルトルーフィングなどを常温で使用可能なアスファルト系の接着材や特殊な溶剤を使って張り重ねていく工法です。

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● 特  徴

 アスファルト熱工法とは、異なり施工時に火を使用しないので煙や、アスファルト臭の発生が少ないのが特徴です。

● どんな時に使う工法なのか

 アスファルト防水常温工法は、熱工法にようにアスファルトの塊を溶かす設備を設置する必要が無く、施工時に火を使用しないので煙や匂いの発生も少ないので、近隣の建物が近くアスファルトで改修工事が必要な場合でも施工することが可能です。また下地に保護材が施工せれていない露出アスファルト防水の上に施工されることが多い工法でもあります。
 いっぽう絶縁工法は、アスファルト防水層と下地の間に、部分的に穴が空いているシートを貼ることで部分的に接着させ絶縁させます。そうすることで下地にクラックなどの動きが発生した際に、絶縁したことによりその影響を受けないようにする工法です。下地となる素材に動きの発生が予想される場合に使用されます。

3. トーチ工法

 あらかじめ防水シート裏面に付いているアスファルトを大型のガスバーナーを使用して炙りながらアスファルトルーフィング重ねていく工法です。

● 特  徴

 屋上で使用するアスファルト防水は、一般的に現場で熱した200〜270度の高温になった溶けたアスファルトで、アスファルトルーフィングを貼り付けていきます。その後アスファルトの温度が低下しながら硬化が進み最終的に防水層として機能します。

● どんな時に使う工法なのか

 屋上におけるアスファルト熱工法は密着工法と絶縁工法があります。密着工法はアスファルトルーフィングの下地に全面的に接着させる工法です。下地に大きなクラックが発生すような場合は、防水層が全面に付いるので、その下地に発生した大きなクラックなどの動きにアスファルトルーフィングも一緒になって破断してしまう可能性があるので比較的下地がしっかりとした場合に使われます。
 いっぽう絶縁工法は、アスファルト防水層と下地の間に、部分的に穴が空いているシートを貼ることで部分的に接着させ絶縁させます。そうすることで下地にクラックなどの動きが発生した際に、絶縁したことによりその影響を受けないようにする工法です。下地となる素材に動きの発生が予想される場合に使用されます。

屋上でのアスファルト防水のメリット・デメリット

【メリット】

  • 防水材の中で一番古くから使用され高い信頼度があり耐用年数が長い

  • あらかじめ工場で作られてから出荷されるアスファルトルーフィングは所定の厚みが確保されているので信頼性の高い防水層が出来る

  • 常温工法では、アスファルトの信頼性を得ながらも火を使用しないで施工できる工法もある

  • 工法によっては、多く生産されている材料を使用するので、信頼性の高い防水が経済的な値段で施工できる 

【デメリット】

  • 防水工法によっては、大がかりな設備の設置は必要になる

  • 熱工法におけるアスファルトの温度管理や、トーチ工法におけるアスファルトの溶け具合など施工時の管理が防水品質に直結するので優良な業者に依頼する必要がある

  • アスファルト熱工法では、施工時に煙やアスファルト臭が発生するので住宅密集地においては事前の対策と近隣への配慮をしないとトラブルにつながることがある

  • 工法によって、各チェックポイントが異なり信頼のできる防水業者を選ぶ必要性がある

ウレタン塗膜防水

ウレタン塗膜防水

 施工しにくい形や形状などでも塗膜なので出来栄えが綺麗にしあがり、あらゆる状態でオールマイティに対応でき、仕上げやすい・価格も手ごろなど様々な利点もございます。

 防水の改修工事では一番扱いやすく、メジャーな改修防水工事になります。

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①継ぎ目のない防水層が形成できます。

 継ぎ目があると、そこから雨水が浸入する可能性があります。ウレタン塗膜防水にはその心配がありません。

②塗り重ねができます。

 次回の防水改修工事の際、既存のウレタン塗膜防水層を撤去することなく、その上から新しいウレタン防水を塗り重ねることが可能です。

③種類が豊富です。

 臭いを抑えた環境対応型タイプ(EZ シリーズ)、赤外線を反射して温度上昇を抑える遮熱保護仕上材(Tサーモシリーズ)、10年間塗り替え不要な高耐候性保護仕上材(Tフッ素シリーズ)など、ご希望に合わせて選べる豊富な製品ラインアップを取り揃えています。

④色が選べます。

 表面(保護仕上材)の色は、グレー、ベージュ、グリーンなどの中から自由に選ぶことができます。

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